始めに
現在、「貯蓄から投資」への掛け声とともに、リスク商品が証券業界だけでなく、銀行、郵便局などで販売されています。そうした中、FPとしてお客様やご質問でリスクを充分に理解せずに購入してしまう例を数多く聞いています。そうしたこれから投資を始める方への説明資料として、このシリーズでちょっと得するお話を提供したいと考えています。
私淑する山崎元氏や内藤忍氏の著書や投稿記事を数多く読み、感銘⇒納得⇒感化されていますので、同じような話になるかも知れません。でも、私の30代と50代から現在までの投資歴と失敗歴、「ウォール街のランダムウォーク」などの書物から得た知識の提供としてお読みいただけたら幸いです。
投資・運用の基本スタンス
投資の話の中で、良く運用利回りが5%とか7%という話が出ます。これは金融商品(例えば投資信託)に投資した金額に対する限定した運用益です。FPとして、お客様のライフプランと対になる貯蓄目標額を達成するための期待収益率は、お客様が持つ全資産か、せめて現預金を含めた金融資産に対する期待収益率を提示したいと考えています。
従いまして、私の資産配分表(アセットクラス)は@円の預貯金、A国内債券、B国内株式、C国内リート(不動産の代替)、外貨預金を除き、D海外債券、E海外株式、F海外リート、Gオルタナティブ商品の8区分で資産を配分するようお勧めしています。そして@の比率が大きいので期待収益率も低くなります。
私はお客様に次のことを説明しています。投資の前提として将来の儲けは不確実(プロでも儲けるの は難しい)。だから損をしないためには、
@分からないものは買わない(自分が人に説明できないもの)。
A勉強する手間・暇は惜しまない(奥様方はスーパーでの買い物で時間をかけて比較検討しています)。
B投資する商品のトータルコストに徹底して拘る(投信は通常高い手数料がかかります)。
C分散投資を徹底する(投資の場合「集中と選択」は多くの場合損をする率が高くなります)。
以上の考えは、私淑する山崎元氏の著書に大きく影響されています
私の資産セミナーでは、コストに拘る観点から、投資の方法としてコストが低い方法から順にお勧めしています。
第一層は@債券と株式はご自分で購入する。Aご自分で上場投資信託(ETF)と国債を購入する。
第二層はBFPに資産配分を相談した後に商品を購入する。Cインデックスファンドを購入する。 DFPと相談しながら投資信託を購入する。第三層は販売会社の進めた商品を購入する。
順にコストが高くなり、利益が出る可能性が低くなります。
「売り手の利益が買い手のコスト」という観点で、販売者・営業マンのセールストークを聴きましょう。

ページトップへ
|