始めに
2007年8月から、「FPからのお便り」を発行、2008年1月号より、投資・運用に関するもので皆様に役立のではないかというものをご紹介しています。それらを順次HPに掲載して参ります。(2009年3月記載)。
2010年9月号より
★野口悠紀雄著「日本を破滅から救うための経済学」再活性化に向けて、今なすべきこと
ダイヤモンド社1600円+税
帯に書かれている通り、デフレの通説からの脱却、日本の財政の実態と厚生年金の破綻などデータによる提示で納得致します。現在の円高を最後の機会として日本の構造改革を行うための施策に溢れています。減政権が読むべき書です
★原田 泰著「日本はなぜ貧しい人が多いのか」意外な事実の経済学 新潮選書 1200円+税
格差、年金、少子高齢化、国際競争力など 新聞やテレビが語っていない真実がデータで分かります。誤った認識からは成功しない施策ばかりが並びます、この書で実態を把握した後に施策を打たないと、今までと同じ効果の少ない政策に成ります。ぜひ管首相はじめ各大臣に読んでほしい本でした。勉強に成りました。
2010年8月号より
★野口悠紀雄 著「経済危機のルーツ」モノ作りはグーグルとウォール街に負けたのか
東洋経済新報社1800円+税
失われた20年ともいわれる日本経済停滞の原因を1980年代から解き起こしています。標題にあります通り、日本経済が不振なのは、転換が必要と認識された80年代にモノつくりに偏った経済を維持したためということが良くわかります。大量生産の製造業で競争すれば中国等の新興国の追い上げへの対応が必要になり、その結果としての日本の停滞です。情報通信、金融の高度化、技術先端への取り組み、円高をチャンスとする構造改革等々がなされていない結果としての現状を認識する機会になります。今日8月8日の新聞も円高で経済への影響を心配する記事が掲載されています。円高は消費者に利益があり原材料等のコストが安くなると喜べる経済に変わりたいと願っています。
2010年7月号より
★依田高典著「行動経済学」感情に揺れる経済心理 中公新書 780円+税
分かってはいるけれども止められない行動の数々が例題解説と数式に置き換えて解説されています。たとえば想起しやすさヒューリスティクスとは、心に思い浮かびやすい事象に課題に評価を与えてしまうことなどが平易な言葉と数式(私には苦手です)で示されると「そうだな」と思わされます。完全理解には今一つでしたが投資をする心理がわかるのではと思います。
2010年6月号より
★宇野淳監修日本証券投資顧問業協会投資信託協会編「アセットマネジメントの世界」
東洋経済新聞社2400円+税
資産運用(アセットマネジメント)に関する基礎的な知識を得られます。私が余り知らなかった、運用業務の実際やヘッジファンドとその考え方等を知ることが出来、また、その場で活躍している方たちの行動規律も学べて、参考資料としてよかったと感じています。
ただ、私が投資助言業の登録をしているからですので、一般投資家が読んで面白いかは疑問です。
2010年4月号より
★ジョセフ・E・スティグリッツ 著 楡井浩一+峯村利哉訳「フリーフォール」 グローバル経済はどこまで落ちるか1800円+税
まだ読み終わっていませんが紹介します。
週刊ダイヤモンドにも寄稿しているノーベル賞経済学者が、鋭く米国の金融資本の破綻と欠陥について述べています。今、2010年初頭に株価が上昇していますが、もしかすると、各国政府の金融政策(ジャブジャブの資金提供)によるバブルではないか、本当に新しい金融体制に為れるかが疑問に思える内容です。まだ、処方箋と新しい資本主義秩序まで読んでいませんので、評価は下せません。ただ、途中でも示唆に富む内容です。一読をお勧めします。
2010年3月号より
★ハリー・S・デント・ジュニア著「最悪期まであと2年! 次なる大恐慌」神田昌典監訳 平野誠一訳
ダイヤモンド社 1,900円+税
人口トレンドが教える消費崩壊のシナリオと副題が付いていますように、人口のトレンドや種々の周期に着目して次の時代の経済の興亡が分かるようになっています。2010年の下期から2011年にかけて恐慌が来ることをグラフ・データで語りかけています。少子高齢化の日本の将来はなど個別の国の予測が掲載されています。経済予測、株価予測など、一読の価値はあるとも考えています。書かれている内容を信じるかは別ですが、日本の将来に期待できないこともよ〜く分かり、菅がさせられる本でした。
2010年2月号より
ジャック・アタリ著 林 昌広訳「21世紀の歴史」未来の人類から見た世界 作品社刊2,400円+税
昨年amazon総合1位を獲得した本です。21世紀に世界を襲う大きな変化について述べています。私の読解力が不足しているため、内容に直には納得が出来ていません。資本主義が成立した後のアタリ氏の指す「中心都市」になる条件設定や興亡、そして世界の中心が英国⇒米国NY⇒カルフォルニア⇒?(東アジア?)に移る過程などが書かれています。ただ、用語が特殊ex.ノマドなため理解するのに苦労しました。ただ、それでも読むに値する本と考えます。投資に役立つだけでなく、経済の興隆を満たす条件などが整理されていて投資判断の助けになると思います。
なお、東京は1980から1990年代にもそれらの条件を設定することを怠ったため中心都市になり損ねたと断じています(これには同感です)。読書中、私が高校生のとき(48年前)、ホームルームで大国(最大の経済国家)は東回りに興るという発表をしたことを思い出しました。私の説はトレンドだけが根拠でしたが論を発展させていればと悔やみます。
2010年1月号より
ピーター・L・バーンスタイン著 山口勝業訳 「アルファを求める男たち」金融理論を投資戦略に進化させた17人の物語 東洋経済新聞社刊 2,800円+税
効率的市場仮説を否定する人達に、読んで頂きたい本の一つです。確かに効率的市場仮説に沿わない市場の動き、行動ファイナンスなど新しい理論が出てきていますが、ファンドマネジャー達が市場の歪みを衝いて利益を上げる例があればある程ほど、競争者のそれを利用するため、市場がより仮説に近づいてしまうことが分かります。先日なくなったポール・A・サミュエルソン、ケースシラー指数のロバート・シラー、シャープレシオのウィリアム・シャープなどノーベル経済学賞の面々と、実務家としてバークレーイズ・グローバル・インベストメント、イェール大学寄贈基金等々で働く方たちを捉えています。これを読むことで理論と実践の足跡が実感できると思います。過去から未来にかけての「キャピタル・アイデア」を概観できます。読後、凡人である小生は現代ポートフォリオ理論の原則に沿った運用を続けるつもりです。
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